■QRコード決済でポイント二重取り

 しかも、塵も積もれば山となる。還元の上限は“カード1枚あたり”のものなので、複数枚カードを持っている人や、電子マネーやQRコード決済も使える人はその分、還元額も大きくなる。ポイント還元方法も(1)購入したその場で購入金額にポイント相当額を充当する方法(2)利用金額に応じた金額を口座から直接引き落とす際にポイント相当額を相殺する方法のほか、「セブン-イレブン・ジャパンやローソンなどコンビニ大手4社は、還元分の2%相当を支払い時に差し引く方針です」(前出・通信社記者)

 実質値引き分は国が負担する。景気減速に配慮している面があるものの、政府としてはかなりの大盤振る舞い。その政府の狙いについて、前出の頼藤氏は語る。

「2015年のキャッシュレス化率は18.4%(経産省データ)。韓国で89.1%、中国で60.0%というデータを考えると、日本は極端に低いと言わざるをえません。政府には来年の東京五輪までになんとか、この比率を高め、消費促進・活性化させようという狙いがあるんです」

 この制度を続けてもらいたいものだが、オリンピックまでの限定。せめて期限まで恩恵にあずかりたい。「キャッシュレスの方法によって、お得感は違ってきます。クレジットカード(クレカ)決済より、QRコード(「Pay Pay」や「LINE pay」など)決済をオススメします」(前同)

 クレカでの決済でも、買い物ごとにクレカのポイント(還元率は約0.5%~1.5%)はつくが、QRコード決済にすると、ポイントの二重取りが可能だ。使い方の手順はこうだ。まずスマートフォンなどでQRコード決済のアプリをダウンロード。その際に利用しているクレカを登録し、クレカ払いを選択するだけ。 アプリで買い物すると、実際にはひもつきのクレカで支払う形になり、QRコード(10%のポイント還元もある)とクレカ(前出)それぞれのポイントが二重でもらえるわけだ。

 いやはや、こんなヘソクリ稼ぎもできそうなキャッシュレス還元。使わないと損することになりますぞ!

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