■溝端淳平は優等生イメージから抜け出せるか?
次の理由は、彼が演じる酒田圭介が関西人であるということ。溝端は和歌山出身で、『あさイチ』で流れたドラマ現場のオフショットでは関西弁で話し続けていて、スタジオが盛り上がっていた。関西弁を堂々と話せる現場に、すっかりなじんでいるようなのだ。共演する羽野晶紀(51)もVTRで「関西人の血が騒いじゃうの」と語っていたことからも、溝端の関西人キャラは相当なもののよう。スマートな優等生のイメージが強い溝端だが、我を押し出してドラマ内でも弾けられれば、一気に話題になるはず。
『なつぞら』は吉沢亮(25)らイケメンが大渋滞することで話題となったが、それに比べれば『スカーレット』は驚くほど地味だ。若手イケメン枠は今のところ信楽の幼なじみ、信作を演じる林遣都(28)と、溝端しかいない。ドラマ前半の大事な時期で「イケメン枠」を託された溝端は、見事に再ブレイクできるだろうか。これも『スカーレット』前半の、大きな見どころの一つだ。(朝ドラ批評家・半澤則吉)
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