■運転中に注意すべき傾向と対策

 結果、運転中に注意すべきポイントが見えてくる。熊谷を除く、ワースト1位から5位の地域が東名・名神高速道の沿道なのだ。

 そもそも、あおり運転が社会問題になったのも東名での事件だった。17年、石橋和歩被告に執拗にあおられ、追い越し車線に停止させられた車にトラックが追突。一家4人が死傷した。

 危ない東名道の中でも、特に危険な区間が御殿場ICまでといわれている。法定速度以上で飛ばす車が多いからだ。前出の鶴田氏がこう続ける。「法定速度でも後続車に遅いと感じられたら、あおりの対象になってしまいます。私があおられた時は一般道でしたので、路肩に車を寄せて後続車を先に行かせましたが、高速ではそうもいきません」

 そんな危険運転に巻き込まれないためには、どうすればいいのか。一般的にはドライブレコーダーの設置が効果的とされるが……。「ドライブレコーダーを搭載していなくても、後ろの窓に搭載車であると示すステッカーを貼ると、抑止力になります」(前同)

 さらに、最大の抑止力は譲り合いだという。「急に割り込んでくる車は別ですが、ウィンカーを出し、車間距離を取って車線変更する車を割り込ませないでいると、向こうも人間ですから、つい頭にきて、あおりにかかるかもしれません」(同)

 傾向と対策を心に留め、譲り合いの精神で年末年始を安全に乗り切ろう!

■危険ドライバー地域ナンバーワースト10

1位横浜 2位名古屋 3位浜松 4位熊谷 5位大阪 6位つくば 7位水戸 8位福岡 9位多摩 10位群馬

 あおり運転ナンバーの投稿サイト『Number Data』(現在は閉鎖)などのデータを参考に、本誌独自の調査により作成。ここに記載されたナンバーのドライバーが必ずしも悪質ドライバーというわけではありません。

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