■ナベツネvs日枝の代理戦争
『BSフジLIVE プライムニュース』は、月曜から金曜20時から生放送されている「伝える報道から、発信・提言する報道へ」をコンセプトに掲げた報道番組。フジテレビ報道局解説委員長の反町理氏(55)が司会を務め、政治、経済、国際問題、環境問題、社会問題など、視聴者の関心の高いテーマを徹底して掘り下げていくという内容だ。
「『BSフジLIVE プライムニュース』は、フジテレビの日枝久会長(82)肝いりの番組。それに対抗してナベツネ氏の一声で始まった『深層NEWS』ですから、ナベツネvs日枝の代理戦争的な番組なんです。その『深層NEWS』で起きたパワハラ騒動ということで、読売新聞及びナベツネ氏は、番組とBS日テレに大激怒しているといいます。
記事では、辛坊氏が女性プロデューサーに対して“お前なんかいつでも飛ばせる”と言ったと報じられています。それに対しては、日テレサイドも否定していますが、やはりこれは言っていないそうなんです。ですが、事態はより深刻。そうした発言は、辛坊氏ではなく、BS日テレの幹部の口から発せられたという話が聞こえてきています。つまり、番組を存続させるために辛坊氏を守ろうとして、幹部が女性プロデューサーに放った発言だというんです。
こうした一連のパワハラ騒動に、ナベツネ氏や読売新聞サイドが今、とにかく怒り心頭だそうなんです」(前同)
日本テレビといえば、2019年の年間視聴率が、全時間帯で首位となり、6年連続で「視聴率3冠王」を獲得している。
「視聴率は好調な日テレですが、フジテレビは映画事業や不動産事業が好調で、グループ全体の利益ではフジテレビが日テレを上回っているといいます。日テレ局員の中には“俺たちのほうがいい番組作って数字もとっているのになんでフジより儲かってないんだ”“ボーナスもフジのほうが多くなりそう”と漏らす人もいるといいます。そんなさ中に起きたパワハラ騒動ということで、上層部も焦りを見せているようです。
『深層NEWS』のスポンサーには読売新聞をはじめ、大正製薬、ALSOKといった大手企業がついています。スポンサーにつくような大手企業は、パワハラなどのコンプライアンス違反を一番嫌う。辛坊氏のパワハラ騒動は、スポンサーが逃げかねない事態に発展しているようで、地上波の番組にも影響が出てくる可能性も……。『週刊文春』の記事を発端に、BS日テレ社長のクビが飛びかねない事態になってきているといいますよ」(同)
日テレが誇る業界ナンバーワンアナ、水卜麻美アナ(32)でもどうしようもない事態。関係者に戦慄が走るこの騒動は今後、どうなっていくのだろうかーー。