唐田えりか
唐田えりか

アイドル食堂・第10回 くるまやラーメン

 アイドルだってメシを食う。人気俳優と不倫をし、パパラッチが取り巻いても栄養は摂らないと。今回はそこで、超がつく“時の人”を取り上げる。唐田えりか、22歳。東出昌大の浮気相手として、その名が急浮上した女優だ。

 14年春に地元千葉のマザー牧場でバイト中にスカウトされ、同年9月、少女時代の『DIVINE(Story ver.)』のPVに出演し、芸能活動を開始。翌年秋から17年夏までソニー損保のCMに登場し、俄然注目を浴びた。

 たどたどしい台詞回しながら、事務所の先輩の有村架純のマネージャーが「TMK(透明感)がすごい」とTweetする、清新さに溢れていた唐田。

 このCMに接し、ぼくは実にもやもやした気持ちになった。五十男が口にしたくないが、これがエモいってことかと。和風の淡白な顔立ちだが、長身で手足も首も長く、表の清楚さとは裏腹の、内に秘めたエロスをビビッと感じた。

 そして、唐田は雑誌『MORE』(集英社)18年2月号より専属モデルに起用され、その年公開の映画『寝ても覚めても』のヒロインに抜擢されたのだが、これを観ても、あのCMの少女とは結びつかなかった。相変わらずのヘタウマながら、力強い演技にいつしか心を奪われるうち、パンフレットの出演歴を読んでハタと膝を打った。

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