年末にはグループを離れるのがある程度固まっていたのかな。『角を曲がる』の最後の表情ではもう決意していた気がします。そして最後の「紅白歌合戦」。てちの全てを出しきる場となりました。だからあえて決意の『不協和音』。クライマックスの「ぼくは嫌だ」の絶叫は今見ても痛々しくて切なくて胸が張り裂けそうでした。きっと彼女なりの精一杯のお別れだったんでしょうね。

 もしかしたら最後に「ありがとう」って伝えたかったのかなって。

 最後はメンバーみんなでてちを包み込んで、よしよしって頭をポンポンしてて。みんな涙ぐんでいたように見えました。私たちファンへの発表は突然だったかもしれないけど、ひっそりと入念に準備されたお別れだったのかも。

■伝説をリアルタイムで見られた

 もうちょっと続けて欲しいと言いましたが、この辞め方も後々伝説になりますよね。平成最後のアイドルって語り継がれていくんじゃないかと。

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