パチンコ&スロット「平日有利」ムードが漂うワケ【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

 昨年2%の増税があった消費税。政府がキャッシュレス化を推進している優遇策の一つに、「規模1億円以下の中小企業は2%のポイント還元ができる」という文言がありました。

 これは大手ホールの前に青息吐息だった中小ホールに「起死回生の一打!」……とは知っての通り、まったくならず。皮算用したであろう当該ホールをあざ笑うように、何もできずじまいで今に至ります。

 それもそのはず、減税の対象となるのはクレジットカードなどのカード決済だったからです。ファンの方ならご存じの通り、パチンコにクレカ決済はありまへん。というわけで、パチンコパチスロ業界には、ただただ重石の消費税となってしまったのでした。

 個人的には、パチンコパチスロを打つほどマイレージがたまるシステムがあると、ちょっと面白いと思うんですけどね。たとえば年間収支はトントンでも、総投資は、のべ数千万になる計算だったとか、ザラですからね。これが中小店舗なら2%ポイント還元で10万ぐらいキャッシュバックとかになったら、ファンは喜ぶよなぁ……。大手も負けじとサービス合戦になって、これまたファンは喜ぶよなぁ……。

 等価交換だとマネロン(マネーロンダリング)に悪用されちゃいますが、幸いなことに今や非等価率100%ですし、破産防止に選考基準をめっちゃ厳しくしつつ、キャッシュレス決済をちょいと取り入れてみたら、プチブルジョア層の消費が活性化されて景気もV字回復するかもしれませんよ。

■それでも店は増台路線を選択、ならば

 といった絵空事はさておき、今後のパチンコパチスロに関しての指南に入りましょう。

 2月の新台がベースが辛いのは、前回の当欄にてお伝えしたとおりです。にしても、今後一年の間に検定切れとなる現行機種との入れ替えをするため、パチンコパチスロ、ともに100万単位の新機種を入れねばならないはずなんですが、それでもホールはやっぱり在来台の増台(中古を1台だけ入れて、シマ全体を新台ムードにする)という政策を続ける模様ですね。

 察するに、「どうせ最新台を入れても不人気なんだから、期限ギリギリになってから中古で出回ってる新基準機を入れりゃいい」と開き直ったんでしょう。ある意味、賢いとも言えますな。そういうことなら、我々打ち手も、在来機に照準を合わせた立ち回りをメインにしましょう。

 というわけで狙い台は、在来の人気機種『CR真・北斗無双(旧基準)』『CR大海物語4』などの『CR機』ならびに、『PA海物語3R2』など、客ウケしたほんの一握りの『P機』。パチスロなら『ジャグラー』『沖ドキ!』などの現行人気機種ですね。撤去寸前までその方策が通用するのではないでしょうか。

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