■上戸彩以外は地味な女性キャスト

 本作で半沢直樹と対立すると見られる大ボス2人は、東京中央銀行のバンカー、伊佐山(市川猿之助/44)と、大物政治家の箕部(柄本明/71)。彼らは文句なく豪華ではあるが、派手さはないし、若い世代にはあまりなじみがない。

 女性キャストも前作同様、半沢直樹の妻、花を上戸彩(34)が演じ、新キャストに井川遥(44)が決まったぐらいで、華やかさにかける。このキャストで若い世代をどこまで取り込めるだろうか。

 7年前はストーリーの面白さでグイグイと視聴者を引き込んだが、当時と変わらぬ“オジさんドラマ”が、令和を生きる視聴者に受け入れられるかは未知数だ。そして、残念なのは今年の正月、スピンオフ特番で『半沢直樹』主役を演じた吉沢亮(26)が、本作には登場しないということ。若者にファンが多い俳優なだけに、彼の不在も大きな痛手となるに違いない。

 さらに気になるのが、新型コロナウイルスの影響で、放送の開始が当初の予定より3か月も遅れてしまったことだ。4月の時点で視聴者が持っていた期待感が、薄れていることは間違いないだろう。様々な逆境の中、『半沢直樹』が前作に迫る視聴率を出せるのか、注目だ。(ドラマライター・片桐)

※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより

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