■後輩芸人に“謝罪”
バラエティ番組を中心に仕事をする放送作家は話す。
「数年前、ある若手女性お笑いコンビが初めてダウンタウンの番組に呼ばれた際、なんとか結果を残そうと頑張ったのですが、ガチガチに緊張し、雰囲気に飲まれてしまって何もできないことがあったんです。彼女たちは憧れのダウンタウンの前で何もできなかったため絶望的な気持ちになったといいます。
その番組の終了後、2人は浜田さんから“お前ら、ちょっと来い”と呼び出され、“怒鳴られる”、“殴られる”と思ったそうなんですが、浜田さんは開口一番“お前らに話し振ってあげられなくてごめんな。せっかく出てくれなかったのに視聴者にお前のことおもしろいって伝えられなかった”と言われ、その優しさに彼女たちは号泣してしまったそうですよ」
テレビではコワモテでツッコミがキツいというイメージの浜田だが、共演すると、礼儀正しい、優しいといった面を知るということかもしれない。
「浜田さんは何より“視聴者ファースト”なんだと思います。志村さんや梅宮さんといった大物の頭を浜田さんが叩いたら、視聴者は意外性があっておもしろい。
若手芸人のエピソードも“おもしろいものを見せたい”という視聴者ファーストの思いがにじみ出ています。それを成し遂げるための気遣いも凄まじく、普通では怒られるようなことをやって、おもしろく見せることができるのではないでしょうか。志村さんも梅宮さんも、浜田さんのことを信頼しているからこそ、あの関係が築けたんでしょうね」(前出の放送作家)
志村けんと梅宮辰夫、お笑いと役者の巨星2人から厚い信頼を得ていた浜田。ガサツに見えるツッコミは、誰よりも繊細で、愛に満ちているようだ。