■羽生の“震災フラッシュバック”と“3月11日の星空”
震災後、ライフラインが止まったリンクでは氷も作れないために練習拠点は閉鎖に。
「恩師を頼り、横浜のリンクで練習を再開させたものの“こんなときに自分はスケートをやっていていいのだろうか”との思いに苦しんだ、と後日、羽生本人が話しています。また、震災のフラッシュバックにも悩まされたそうで “地震からしばらくの間は目を閉じるとあの時の光景が浮かんでくるようになってしまった。その記憶が本当にきついので目をつむりたくなかった”とも告白しています。今も震災の記憶に涙が止まらなくなるなることもあるようです」(前出のスポーツライター)
また、羽生が今回のメッセージ動画のなかで例に出した「3・11の時の夜空のように~」の裏には、こんな実話がある。
「羽生は東日本大震災から数年が経った頃、あるニュース番組のなかで“震災の日、星がきれいでした。3月11日の星空って、真っ暗だったから本当にきれいで”と語ったことがあったんです。今回、新型コロナウイルスと懸命に闘っている人々のことを思ったときに、あの日、自分が見上げた星空を思い出したのでしょう。自分もそうであったように、どんなにどん底にあっても、必ず希望を見いだせる日がくる。自分の経験を踏まえ、彼はそのことを伝えたかったのではないでしょうか」(前同)
そんな羽生の言葉だからこそ、今、不安に押しつぶされそうになっている世界中の人々の心に深く刺さったのではないだろうか。
フィギュアスケートの羽生結弦選手からのメッセージです✨⛸#いまスポーツにできること #SportsAssistYou #Staystrong #Stayhome pic.twitter.com/ASplkSQW7V
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2020年4月17日
※日本オリンピック委員会の公式ツイッター「@Japan_Olympic」より