たとえば、中岡が力説するのは彼女のコメント力。資料映像で流された過去の『アメトーーク!』の映像では、「みちょぱ的には(俺らは男として)ないの?」と問う40代の男性芸人たちに対し、「いや、あると思ってたんですか?」とひと言で返していた。「いや」という何気ない一呼吸。「ない」ではなく「あると思ってたんですか」を選ぶワードセンス。こう返された芸人たちはただ苦笑する以外になかった。

 同番組は放送後、ネット上で少し話題になった。その中には、みちょぱに対する芸人たちの評価が「セクハラではないか」との批判もあった。番組で語られた内容には、下ネタも上手に受け流せるみちょぱはスゴイ、というような評価も含んでいて、そのあたりは確かに見ていてモヤッとした。

 実際、バラエティ番組に出るみちょぱは、多くの下ネタを受け入れているように見える。同世代の女性タレントの中でも、その寛容度はとても高いはずだ。

 ただ、自身へのセクハラに最も否定的なのもみちょぱのはずだ。番組でも触れられた「いや、あると思ってたんですか?」との切り返しもそうだし、クロちゃんのアンモラルな言動に対して、テレビの中で繰り返し露骨な嫌悪感を示しているのも彼女だ。

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