■相葉の心の支えだった志村
志村を慕っていたのは、大悟たちだけではない。もう1つの看板番組『志村どうぶつ園』では、4月4日の追悼企画の際、出演者はあえて喪服ではなく、いつもの服装で収録に臨んだが、“飼育係”の嵐・相葉雅紀(37)を筆頭に出演者の全員が涙を流していた。
2004年に『志村どうぶつ園』がスタートして以降、レギュラーを務めてきた相葉は、志村の金言が心の支えになっていたことを明かした。
「相葉は、嵐のメンバーが次々と演技方面で活躍していくなかで、1人だけ仕事がもらえなかった時期がありました。これについて志村は、
“焦るんじゃないよ。相葉くんには『志村どうぶつ園』があるでしょ。ドラマは3か月で終わるけど、『志村どうぶつ園』はずっと続くからね。俺がずっと続かせるからね”
と、励ましてくれたことを、4日に涙を拭きながらコメントしています。
また、過去にロケの台本を志村に見せた際、
“君はこれで納得しているのか?”、“もっとこうしたほうが良くなるんじゃないかって思っているんだったらディレクターに言いなさい。でも、言ったのなら責任を持ちなさい。ディレクターのせいにしちゃダメだよ”
と、穏やかながらも力強い助言をしてくれたことに感謝していたことも明かしています」(テレビ誌記者)
■志村の心は受け継がれていく
3月31日の『とくダネ!』(フジテレビ系)では、メイプル超合金・カズレーザー(35)が、過去に志村が話していた、
「仕事を金稼ぎの手段として考えたことなど一度もない」
という発言に、
「我々は到底、ここには及びませんよ」、「僕らの感じる”面白い”をほとんど作ってくれた方」と志村を評している。
「彼らのほかにも、ハリセンボン・近藤春菜(37)の志村への思いが胸を打った人も多いでしょうね。春奈は3月30日の『スッキリ』(日本テレビ系)の速報で志村の死を知り、生放送中でも涙をこらえきれず、“まだ志村さんにお礼も何もできていない”と、嗚咽をこらえながら、どうにかコメントを絞り出している姿が印象的でした。春奈も、志村から学んだことを、これからの人生に生かしていくのでしょう」(前出のテレビ誌記者)
本当に数えきれない芸人たちの心に、多くのものを残していった不滅の芸人・志村。その思いはいつまでも芸人たちに受け継がれていくーー。