■2007年にも”UFO論議”はあった

 2007年の国会で行われたのは、いわゆる“UFO論議”。

 民主党の山根隆治参院議員(72)が「UFOについての認識」を質問主意書でただし、同年12月18日に政府が「UFOの存在を確認していない」と答弁書を決定したのがきっかけだった。

「当時官房長官だった町村信孝(享年70)や、総務大臣だった麻生太郎財務大臣(79)、防衛相だった石破茂元幹事長(63)は、UFOの存在に肯定的でした。

 当時の町村氏は“個人的には絶対にいる。そうじゃないと、ナスカの地上絵は説明できない!”と力説していましたね。

 麻生大臣は“おふくろは見たといってえらい興奮して帰ってきたのがありますけれども”とUFOについて答弁し、2005年の時点でUFOの存在について考察していたことも報じられています」(前出の政治部記者)

 3人の中でも、特に石破元幹事長は、こうした”予期せぬ天変地異”の話題の際は、政治や憲法解釈も踏まえて本格的な持論を展開することで知られている。

「先述の“UFO論議”で石破元幹事長は、個人的な見解として、“存在しないと断定し得ない以上それ(UFO)はいるかもしれない”と切り出してから、ゴジラなど、怪獣映画に自衛隊が出動することを例に挙げて「UFO襲来は災害派遣なのかどうなのか?」という、政治的に大まじめな考察をしたことで話題になりました。

 石破元幹事長は防衛関係の知識に精通していて、2016年の映画『シン・ゴジラ』公開時も、劇中の自衛隊や官僚たちの描写について、自身のブログにて、

“ゴジラ相手とはいえ、あくまでも天変地異的な現象に対して、国または国に準ずる組織を対象とする防衛出動が自衛隊にされるのは違和感を覚える”

 と、異議を唱えたり、2016年9月の『AERAdot.』などで、官僚の立場から劇中の防衛相の行動を激励したりと、非常にいきいきとした姿を見せています(笑)。

 公開当時は、その他にも多くのメディアで取材が求められたことをブログで明かしていますね」(専門誌記者)

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