■『めちゃイケ』で矢部は責任感の強さを高く評価されていた

 18年3月末に終了したナイナイがメインの人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に、制作当時(96年)から携わっていたチーフゼネラルプロデューサー片岡飛鳥氏は、19年の『文春オンライン』でのインタビューで、矢部を高く評価していた。

めちゃイケ』最終回で、出演者がそれぞれスピーチをした際、他の出演者が号泣する中、矢部は泣かなかった。これについて片岡氏はこう話している。

「矢部のスゴさって、あらゆる場面で泣かないこと。それはきっとみんなが助けられてきましたね。22年間を通じて矢部が泣いたら終わりって状況は何回もあったんですけど、泣かなかった。山本が帰ってきたときも、普段は絶対に泣かない大久保だって雛形だって泣いていた。けれど、矢部はどんなときでも、最終回でも、泣かない。見たことがない」

「司会者は泣いちゃダメという……それはたとえばさんまさんも同じだと思いますけど、決してあの人が血も涙も無いんじゃなくて、「泣いたら仕事にならない」というのが、お笑いの司会者にとっての初期設定なんじゃないですかね。仕切っているのに泣いていられないですから」

 と、矢部が『めちゃイケ』を支えていたことや、その責任感の強さを高く評価している。

「岡村が国民的人気の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)を筆頭に5本のレギュラー番組を持ち、今年のNHK大河ドラマ麒麟がくる』で脚光を浴びる一方で、矢部は深い時間帯で2本のレギュラー。しかも、冠番組の『やべっちFC』(テレビ朝日系)は打ち切り疑惑も出ていて、コンビ間で格差が出ていました。“公開説教”の際も、矢部は“俺は自分のことおもろいと思ったことない“と自虐しています」(専門誌記者)

 しかし、相方・岡村の窮地を救ったのは矢部だった。14日の放送で矢部は、

「ホンマに緊急事態やったから。『岡村隆史のANN』が終わるか、『ナインティナインのANN』をやるか2択しかないと思った」

 とコメントしている。コンビ結成から30年。矢部の凄みが表れた今回の騒動を乗り越えて、ナインティナインは先に進めるのかーー?

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