■熱を入れすぎアザと血まみれに!

 キャスト発表時は「原作のイメージと違う」という声もあった山崎だったが、実際に公開されるとアクションも演技も完ぺきで、原作ファンからも高い支持を集めた。いまでは「山崎以外の信はあり得ない!」という声もあるほどだ。

「吉沢との相乗効果で、本当に迫力ある名シーンを連発しましたよね。2人とも演技に非常に熱が入っていて。19年9月の『大ヒット御礼挨拶』によると、吉沢は戦いながら檄を飛ばすシーンでは、リハーサルの段階で喉を枯らしてしまったそうです(笑)。

 山崎も、信の村を焼き払った左慈(坂口拓)と終盤決着をつける場面では、1分半の長回しでド派手な大立ち回り。圧巻の一言でした。坂口に“手を決めずに、本気で斬りかかっていい”と言ったことで、山崎の演技はとてつもない迫力になったそうですよ」(前出の専門誌記者)

 山崎は、4月7日の『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)では、映画『劇場』の役作りでヒゲを濃くするために、「育毛剤も塗りましたし、電動カミソリよりT字カミソリのほうが生えるって言われて、毎日血が出るくらい剃りました」と、苦労を明かしていたり、『キングダム』でも、10キロ体重を落として肋骨がくっきり見えるほど減量したり、役作りにストイックな姿勢で知られている。

「役にのめりこみ過ぎて、ケガが心配になるレベルです。今年4月12日の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、吉沢が山崎と胸ぐらをつかみ合うシーンを振り返った際、

“本番に入った瞬間に、スイッチが入っちゃったのか、ものすごくグアーッってきた”“お互いアドレナリンがすごく出た”“熱を込めてお互いぶつかり合ったシーン”

 と、話していたんですが、吉沢は胸の周りがアザと血まみれになってしまったそうです。山崎も、“お風呂に入ろうとしたら、(首周りに)爪が食い込んだ痕があった”と同番組で明かしています。それだけ熱を込めたからこそ、『キングダム』は素晴らしい映画になったんでしょう」(前同)

 ストイックな姿勢や、負傷を恐れない気合いの入れようは素晴らしいが、同時に“骨折とか、捻挫に気を付けてほしい”と心配するファンも多い。ケガに気を付け、続編でも素晴らしい“信”で観客を魅了してほしいーー。

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