■『リモート収録』にぴったりの企画が過去放送されていた

『水ダウ』は、つねにコンプライアンスギリギリの攻めた企画を放送してきた。クロちゃんの「人間のクズ」としての本性が露わになり、一周回って人気を博したのも『水ダウ』の影響が大きいだろう。

「たとえば、18年5月30日には『数珠つなぎ企画で1番過酷なのジョジョの鉄塔システム説』と題して“芸人を監禁する→別の芸人を騙して呼び出し身代わりにする→繰り返し”という、コンプライアンス的にアウトな企画が放送されて、“一歩間違えば警察沙汰”と炎上しましたよね。実際、同年12月26日に『クロちゃんをとしまえんの檻に入れて一般公開』を行った際は、来場者が殺到して警察が出動する事態となってしまいました」(前出の専門誌記者)

 また、19年5月29日にオンエアされた『新元号を当てるまで脱出できない生活』は、放送批評懇談会が優れた番組に送る『ギャラクシー賞』にて月間賞を獲得したり、視聴者の感動を呼んだものの、冷静に考えると、芸人を4日以上缶詰にして行う壮絶な企画だった。

「新元号“令和”を当てるまで、マンションの一室にお笑いコンビ『ななまがり』を缶詰にして、ほぼノーヒントから“令和”を当てさせる無茶苦茶な企画でした。どうにかクリアしましたが、98時間40分も軟禁状態の、過酷な企画でした。今年4月30日に再放送された際は、“外出自粛の巣ごもり生活”という世相とリンクしたために、ツイッターでトレンド入りを果たしました」(前同)

 さらに『水ダウ』は、リモート収録の現状を予見していたかのような企画を、すでに17年11月22日に放送していた。

「『やり込んだネタなら、ボケとツッコミ別撮りでも成立する説』ですね。それぞれ、1人で収録したボケとツッコミを、同時に流したんですが、トレンディエンジェルの2人はほぼ完ぺきだった一方、途中で、ボケとツッコミが交代するスタイルの笑い飯の場合は、途中でどんどんタイミングがズレてしまう結果となりました。現在のリモート収録によく似た企画のため、“この企画の第2弾をやるのでは”とする声もありますね」(前同)

 常にチャレンジャーな『水ダウ』のこと。他番組とは一線を画した『リモート企画』を見せてくれるに違いない!

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