緊急事態宣言明け、7月からのパチンコ戦略!【ギャンブルライター・浜田正則】の画像
(イラスト/玉三郎)

 パチンコ自粛期間は、ある意味パチンコパチスロへの向き合い方を省みるのに非常に重要な期間でしたね。ヤメたい人にとっては図らずとも「パチンコ断ち」でき、依存症&予備軍の人たちにも、以前より冷めた感覚でパチンコパチスロを見ることができるようになったのではないでしょうか。こういうファン人口減は私、大歓迎です。罪もないカタギさんとかその家族がパチンコに振り回されるのは悲劇です。私のようなろくでなしが“胡散臭いと承知の上”で遊ぶのがギャンブルですから。

 といったことを大前提に起きつつ、当欄の連載を再開したいと思います。今回は休載中だった6月半ばまでの事情と、この先にあるパチンコファン最大の記念日「7月7日」を含む7月の戦略について指南します。

■実は甘かった自粛明けのホール

「絶対に勝てない」といわれていた6月の戦績ですが、私は「逆張り」でまんまと勝ち越しでした。

 どういうことかというと、まず常識で考えれば、「現状、パチンコホールはどこも壊滅的だ」と思うはず。

 ですが、ここで、パチンコと同じくらい経営がキツかったにも関わらず、こちらは自粛期間中も営業をし続ける宿命だった他業種の「ファミレス業界」を見てみましょう。前年同時期と比較して軒並み約95%もの赤字だった同業界では、この事実を受け、店舗削減に走るグループが多発。そんな緊縮トレンドの中にあって、「今こそ他店に差をつけるチャンス!」と、あえて逆張りに出てサービス券を撒く店が実際にあったわけです。いわゆる「逆張り」ですね。

 こうしたファミレスのケースと同様、パチンコでも数少ない異端な考え方のホールは、ここでやはり逆張りを繰り出しました。

 すなわち「ぼったくって当然のこの状況で、あえて甘クギ&高設定」です。

 どこにそんな体力があったのかといえば、そんなものは当然ありません。捨て身の「その日の売り上げ見込みをそのままバラマキに回す」という自爆営業ですけれど、それが功を奏して、バラまいた店はいち早く立ち直りの兆しを見せていますね。

 私の行きつけは、イベント日のスロットおよび人気パチンコシマにおいては、完全に満シマを取り戻していました。

 というわけで、私はお客が戻る前から通いをいち早く再開し、店内ガラガラで快適な中、甘クギや高設定の台でまんまと勝利を積み上げたというわけです。

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