■裏番組にボロ負け

 作中ではチョイ役の夏目だが、『半沢直樹』の続編決定までは極めて重要な存在だったという。

「『半沢直樹』の続編を制作するにあたって、TBSは堺さんの所属事務所との出演交渉が難航したといいます。『半沢』は、2013年版の最終回で平成に放送されたドラマとして1位となる、42.2%という記録的な視聴率を残しました。

 原作の小説もまだまだ映像化できる部分が残っており、続編を作ればヒット間違いなしという作品ですから、TBSとしてはどんな手を使ってでも、次を作りたい。ただ、堺さんサイドは、育児も含めたスケジュール面、そして“半沢の色“をつけすぎたくない、といった理由から続編出演を渋っていたとされています。

 TBSとしては容易にはいかない交渉を続けていくため、堺さんの所属事務所との関係を良好に保ち続ける必要があった。そこで重要になったのが、堺さんと同じ事務所の夏目さんだったといいます」(ワイドショー関係者)

 夏目は、2013年度版の『半沢直樹』の最終回から約半年後、2014年3月末からTBSの朝の情報番組『あさチャン!』のメインキャスターを務めている。

 ワイドショー関係者は続ける。

「ただ、『あさチャン!』は極めて厳しい状態ですね。視聴率は2〜3%にまで下がってしまうこともあり、深刻な不調が、しかも長期間続いているんです。『めざましテレビ』(フジテレビ系)や『ZIP!』(日本テレビ系)といった裏番組は7~10%を取ることもあり、『あさチャン!』は朝の情報番組の中で、完全な“負け組”と言えます。

 MCの夏目さんが昨年の忘年会で、視聴率の低迷を大号泣しながら詫びたと、2月13日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じるなど、悲惨な状態になっているといいます。それだけ数字が悪ければ、打ち切りや、MCを代えるなどのリニューアルも検討しなければならないんですが、堺さんと夏目さんが同じ事務所ということで、TBSも苦しい現状に目をつぶっていたともっぱらですね」

 我慢のかいがあってか、無事、『半沢』続編の放送までこぎつけたTBS。そうなると『あさチャン!』のお役目も終了かと思いきや、

「『半沢』の続編は始まっても『あさチャン!』が終わる気配はまったくないそうです。というより、アンタッチャブルすぎて誰も『あさチャン!』のことは話題にならず、現状も“腫れ物”のような扱いされているという話ですね」(同)

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