■フジドラマは医療&刑事モノばかりに
これまでフジテレビの月9ドラマや木曜劇場といえば、恋愛がテーマの作品が多かった。
ところがここ数年間は、窪田正孝(31)主演の『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』、二階堂ふみ(25)と亀梨和也(34)主演の『ストロベリーナイト・サーガ』(ともに2019年4月期)、上野樹里(34)主演の『監察医 朝顔』(2019年7月期)、松下奈緒(35)主演の『アライブ がん専門医のカルテ』(2020年1月期)などなど、刑事モノと医療モノのドラマが多数放送されてきた。
「フジテレビが医療モノと刑事モノに注力しているのは、絶好調のテレビ朝日を参考にしているからだと言いますね。
テレビ朝日の医療モノといえば米倉涼子(44)主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』、刑事モノでは水谷豊(68)主演の『相棒』シリーズがその代表ですが、他にも『科捜研の女』や『特捜9』、『警視庁・捜査一課長』など、多くの医療モノ、刑事モノドラマを放送しています。
医療モノや刑事モノは高齢者も安心して見られます。なおかつ、テレビ朝日ではシリーズ化していますから、ファンはずっとついてくる。だからテレビ朝日のドラマは視聴率がいいんです。視聴率がほしいフジテレビはテレビ朝日にならって、医療モノと刑事モノを徹底強化していく方針を打ち出したといいます。“それ以外のジャンルは作らなくていい”という指令が出たとも聞こえてきますね。
ただ、『アンサング・シンデレラ』は高齢者向けというよりは若者向け。それでも“石原さとみ×白衣”、そして昨今人気の医療モノということで幅広い視聴者の支持を得ているのではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者)
崖っぷちにあった石原にとって『アンサング・シンデレラ』は、ひと際思い入れの深い作品になるのかもしれない。