■5月から番組に送り込まれた

 民放キー局ディレクターは話す。

「10月の番組リニューアルを前に、『バイキング』にフジテレビ上層部からある“刺客”が送り込まれていたんです。それが平井文夫上席解説委員(60)なんですよ」

 平井氏は1982年にフジテレビに入社。報道局外信部ワシントン特派員、『ニュースJAPAN』プロデューサー、首相官邸キャップなどを経て、現在はフジテレビ報道局解説委員室上席解説委員を務めている。

「平井氏は今年の5月25日から『バイキング』に出演していますが、たびたび政権寄りの発言をして、坂上さんと議論になるほか、ネットでも論争を巻き起こしています」(前出の民放キー局ディレクター)

 平井氏は、黒川弘務前東京地検検事長の“賭け麻雀”問題について「(黒川氏がやっていた)点ピンはセーフ」という発言をしたり、国会閉会問題でも「(安倍首相は)忙しい。安倍さんには1年中、国会を開いて議論してほしいが、毎日毎日蓮舫さんの相手をしていていいのか」といったように、安倍政権を擁護ともとれる発言を展開してきた。

 また、何かと問題を指摘されている「GoToトラベルキャンペーン」で東京が除外されたことについて、7月17日の『バイキング』で平井氏が、「みなさんがやめろ、やめろとおっしゃるんで」と話し始めると、坂上は「みなさんがじゃないんだから」と反論。

 これに平井氏が、「ではなくて、自治体の首長さん、野党の議員、新聞記者、テレビのコメンテーター、坂上さん……いろんな人からやめろ、やめろって言われると政治家はリスク取れない」と、またしても政権擁護的な発言を展開した。

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