■地上波ドラマ復帰の道となるか
また、今回のドラマが地上波ドラマへの足掛かりとなるのでは、とする声もある。
「実は、SMAP解散後で地上波ドラマに出演していないのは香取だけなんです。たしかに『新しい地図』の3人を地上波で見る機会は減りましたが、稲垣は今年3月、『連続テレビ小説』スカーレット』の終盤に医者役で出演。
草なぎは18年の『未解決事件』で主演の新聞記者を演じたり、21年の大河ドラマ『青天を衝け』に徳川慶喜としての出演が決まっている。いずれもNHKで民放ではないですが、ドラマに出演しています」(前出の専門誌記者)
SMAP解散後、香取は19年の映画『凪待ち』に出演している。19年7月1日の『朝日新聞デジタル』では「僕、演技が苦手なんです。決められたことをするのが得意じゃないんだと思います。絵を描いている方が好きですね」と話していたが、その演技は目を見張るものがあった。
「自堕落な中年男で、一度はやり直そうとするものの、恋人の死がきっかけで輪をかけて落ちぶれていく“喪失と再生”がテーマの映画。香取は『凪待ち』でアイドル・香取をみじんも感じさせない荒んだビジュアルを見せました。“獣のよう”と評する声もあり、実際映画では終始顔をグシャグシャにしていたり、ケンカで顔が腫れ上がっている姿を見せていました」(映画ライター)
三谷作品では香取は、15年の映画『ギャラクシー街道』で主演を務めたほか、02年には『HR』(フジテレビ系)で今回のような“シットコム”タイプのドラマに挑戦したこともある。
演技力は申し分なし。長い付き合いの三谷と稲垣と今回の『誰かが、見ている』で活躍し、ふたたび地上波のドラマにも出演してほしいーー。