■王者・日テレにもコロナ不況が!

 登場早々に自身の過ちを東野にいじってもらった徳井。そのおかげで後半のロケは自然に進んでいったという。

「ロケバスでの移動中に、徳井と東野が、福田について語り合うなど、序盤以降、改まって不祥事や謹慎については触れられませんでした。そのため、目的地である神保町の中華料理店についたときには徳井の“久々の地上波”という緊張も消えて、自然に振る舞えていたように思います。登場してすぐに、触れないといけない事柄を東野にいじってもらえたので、徳井も気が楽になったのかもしれませんね」(前出の芸能記者)

 ネット上では「徳井さん出てきて嬉しい」「徳井さん地上波復活嬉しいですな」といった意見が見られる。

「深夜1時29分からの放送の番組で生で視聴している人もそれほど多くないというのもあってか、ネット上では徳井の復帰を歓迎するようなコメントがかなりありました。また、フォロー力が芸人の中でも随一と言われる東野の存在も、徳井にとっては、非常に助かったはずです。批判的な意見はかなり抑えられたようですし、徳井の完全復活に向けて大きな足がかりになるのではないでしょうか」(前同)

 また、今回の放送後に「早くしゃべくり復活してくれないかな」「今くらへの復帰も楽しみにしてます」と謹慎前にレギュラー出演していた『しゃべくり007』、『今夜くらべてみました』(いずれも日本テレビ系)への復帰を望む声もあがった。

 しかし、日テレ関係者は、

「『旅猿』の出演で徳井さんを歓迎するムードもあったとはいえ、『しゃべくり』や『今くら』に復帰するのは難しいでしょうね……」

 と言い、こう続ける。

「同じ日テレの番組とはいえ、事情がまったく違いますからね。『旅猿』は深夜番組で出演者も徳井さんの所属事務所の芸人しかいないし、制作も所属事務所が関与している。視聴率もそれほと気にしなくて良い時間帯ですし、出演に向けてのハードルがそれほど高くないと言えます。

 しかし、『しゃべくり』や『今くら』は視聴者も多いプライム帯の大人気番組です。数字面はもちろん、何よりスポンサーとの兼ね合いが出てくる。今は、コロナ禍で広告出稿量が激減しており、テレビ局は今まで以上にスポンサーの意向を気にしている。民放では個人視聴率が断トツトップの日テレでもそれはそうで、徳井さんの出演はリスクでしかないでしょう。そのため、現時点での復帰はまだ絶望的と言えるかもしれません」

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