■かつては多くの作品で共演したこともある香川と堺

『半沢』で香川演じる大和田常務は、13年放送のシーズン1では事実上のラスボス。本来なら半沢の宿敵だが、今回は利害関係の一致から共闘する機会が多く、最新の第7話でも名シーンが生まれ、大いに話題となっていた。

「ものすごくイヤそうな声で“お~ね~が~い~し~ま~す”と大和田に共闘を申し出たり、料亭で裏切り者・曾根崎(佃典彦)をまるで歌舞伎の掛け合いのように2人で“さぁ!”さぁ!”と黒幕の情報を迫ったり、まさに“サラリーマン歌舞伎”(笑)。香川も放送後、該当シーンを“堺さんも完璧な間の取り方でしたww”としています。こうした息の合った名演技から、堺と香川がかつて共演していた映画やドラマに再注目するファンも多いですね」(前出の記者)

 堺と香川は、黒澤明の『用心棒』がベースの07年の映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』でシーンは少ないが共演していたり、10年の映画『ゴールデンスランバー』では“首相暗殺の濡れ衣を着せられた男(堺)”と、“執拗に堺を追い詰める刑事”で対決したりと、『半沢』以前にも、何作か共演したことはあった。

 特に、気軽に楽しく観れる映画として名高いのが、12年の映画『鍵泥棒のメソッド』だ。

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