眞島秀和・今井翼『おじカワ』最終回、トラウマまみれで輝く藤原大祐の画像
※画像は日本テレビ『おじさんはカワイイものがお好き。』番組公式ホームページより

 深夜枠にもかかわらず、リアルタイムでの注目度が高いドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』(日本テレビ系)が、ついに9月10日、最終回を迎える。

 第1回がとてもハジけていたので、なるほどこのまま「ギャップ萌え」と「推しがある生活は幸せ」という明るいテンションでいくのかと思いきや、意外や意外。回を追うごとに好きな気持ちを貫く難しさや、推しを拒否される恐怖感が強く出た、深い人間ドラマになってきている……。

 特に9月3日の第4回は、パグ太郎が大好きな小路(眞島秀和/43)が人生で初めて出会えた「かわいいもの好きの同志」のケンタ(今井翼/38)とすれ違ってしまう。原因は間違いなく小路さんだ。あまりにも考えたことを言葉にしなさすぎる! 第3回で元嫁(山本未来/45)にあれだけ指摘され、言葉で伝えようと決めていたのに、全然行動に出せていない! 見ていてイライラしてしまった。

 一方、ケンタも大学の同級生に自作のドールハウスをからかわれ、「あれはギャグだから、ギャグ。俺、あんなのまったく興味ないし」と言ってしまう。そして、それを偶然同じ店に居合わせた小路に聞かれてしまう……。

 好きなものを笑われるほどつらいものはない。なのに「好きなことがなぜ悪い?」と言えない。ドラマの冒頭で、ドールハウスの小物をウキウキと作っていたケンタが、ドラマの最後で「ごめんな、もうしんどい」とドールハウスをしまってしまう展開は、本当にせつなかった。

 小路もケンタとのすれ違いが続き「こんな気持ちになるなら、ずっと1人のほうがよかったのかもなあ」と、自身に言い聞かせる。唯一、小路の同僚・鳴戸渡(桐山漣/35)の変化はほほ笑ましかったが、猫カフェでは「自分が好きなものに嫌われるのは、せつなくてね」と寂しさを吐露する。

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