■本当に危ない部屋もある

松原「最初の頃は本当に怖かったです。ただ、しばらくすると慣れてくるんです。いつもよりラップ音が小さいと“弱っ!”と、一人で突っ込んだり、オーブも常に飛んでいるから、バイトに行く前に“行ってきます”と声をかけたり……」

ゆま「仲良くなっているじゃないですか!」

松原「ちなみに僕がバイトから帰ってきたとき、パンパンパンパンと4回ラップ音が鳴ったことがありました。あれはたぶん、“お・か・え・り”と伝えてくれていたんだと思います」

ゆま「アハハ。そう聞くと面白いですけど、映画の内容はすごく怖かったです」

松原「まあ、今、住んでいる部屋で10件目の事故物件なんです。事故物件にもいろいろあって、本当に危ない部屋もあるんです。引っ越しをしたその日、部屋に足を踏み入れるや、頭がクラクラして、そのまま倒れてしまったことも……」

ゆま「誰もいないのに、玄関の防犯センサーが夜中にずっとチカチカしているシーンもありましたね」

松原「あの部屋は本当に怖かった。詳しくは映画を観てもらいたいんですけど、部屋を紹介してくれた不動産屋さんの人も、内見の際、“外にいますから”といって、中に入ろうとしないことがありました」

ゆま「ううぅ。映画を思いだしたら、また、チビりそうになってきました……」(次号につづく)

まつばらたにし 1982年4月28日生まれ、兵庫県神戸市垂水区出身。テレビ番組の企画をきっかけに、事故物件住みます芸人として活躍。これまでに住んだ事故物件は、10件に上る。多数のメディア出演に加え、著書『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)などを出版。また、自著を基にした映画『事故物件 恐い間取り』が絶賛公開中。

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