■「テレ朝と張り合う必要はない」

 9月4日発売の『FRIDAY』(講談社)では、業界関係者が注目している時間帯の世帯視聴率と、コア層(13~49歳)の個人視聴率を掲載している。

 8月17日の朝の時間帯を見ると、世帯視聴率ではテレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』が11.5%でトップ、次いで日本テレビの『スッキリ』が8.7%、NHKの『あさイチ』が7.9%、フジテレビの『とくダネ!』が6.1%、TBSの『グッとラック!』が3.4%という順番になっている。

 一方、コア視聴率になると、『スッキリ』が5.3%、『モーニングショー』が2.7%、『とくダネ!』が2.4%、『あさイチ』が1.6%、『グッとラック!』が0.8%と、『スッキリ』が時間帯でトップと、『スッキリ』が『モーニングショー』の2倍近い視聴率を記録しているのだ。

「日本テレビは10年以上前からコア層をメインターゲットに据え、若年層に支持されるような番組作りに取り組んできており、今や“コア層以外の視聴率はいらない”という姿勢です。『スッキリ』はそれが見事にハマったと言えるでしょう。同番組のプロデューサーも“これで全然OK。世帯視聴率はいらない。テレ朝と張り合うつもりもない”という姿勢だといいます。

 これだけ『スッキリ』が好調なのは、MCの極楽とんぼ加藤浩次(51)やハリセンボン近藤春菜(37)の活躍も大きいでしょうが、ここ最近に関して言えば『Nizi Project』(以下、虹プロ)を積極的に取り上げてきたことが大きいのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

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