■怒りの顔も美しい横浜流星

 それでも食い下がる七桜は、「私が訴えます。あの日、あなたを見たって」と宣言し、ついに自分が「さくら」であることを告白。しかし、その言葉を椿が聞いていて……。その一方、屋敷では火事が発生。大騒動が起き、大旦那が行方不明になっていた。

 椿は「嘘、だよな」と問いかけるが、七桜は母の無実を証明するために「光月庵」に来たと告白。七桜の言葉を信じていた椿は、「嘘だったのか、全部、全部、全部……」と言いながら七桜を追い詰め、欺かれていたことへの怒りを込めて壁ドンする。

 そして、壁ドンしたまま涙を堪えるように顔をそらし、「どうして……」とつぶやく椿。七桜は「椿……」と声をかけたが、目線を戻したときの椿の表情は氷のように冷たく、七桜を愛していた優しい椿ではなかった。

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