■“黒い横浜流星”にファン歓喜

 そして、明かりもつけずに部屋で椿を待っていた栞は、着物を脱ぐと「椿さん……私を抱いてください」と迫る。一糸まとわぬ姿で椿に抱きつくと、栞は「ごめんなさい。分かっているんです。椿さんの心が私に向かないってこと」と、思いを告げる。

 続けて、栞は「でも……お願いです。私に椿さんの子どもをください。(嘘を)現実にしてください。好きなんです。初めて会った日から。だから……お願いです」と懇願。すると、椿は栞の肩をそっと押し戻し、左手を彼女の首に手をかけた。

 驚いた栞が顔を見上げると、椿は冷たい目で「それで? 俺のなにが好きなんだ?」と問いかけ、首を締めながら迫ってくる。そして「俺のなにを知ってる」と追求された栞は、菓子職人の城島(高杉真宙/24)に「椿が本当に怒ったところや弱いところを見せるのは七桜だけ」だと言われたことを思い出す。

 その瞬間、椿は我に返ったように手の力を抜き、栞がヒザから崩れ落ちると、脱ぎ捨てた着物を羽織らせ「以前の俺なら躊躇なく栞さんを抱いてたかもしれません。気持ちがなくても、道具として」と告白。「でも、今の俺は、絶対に無理です」と、栞を拒絶して部屋を出ていった。

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