■テレビ局は若手ジャニーズを使いたい

 今年3月30日より、視聴率調査を行っているビデオリサーチ社が「個人視聴率」を導入。これまで「どれだけの世帯が番組を見たか」を示す「世帯視聴率」がテレビ番組の評価基準とされてきたが、「性別や年齢などの項目別で誰がどれだけ見たか」を示す「個人視聴率」が重視されるようになった。

「テレビ各局は今、特に広告出稿が見込める若年層やファミリー層の個人視聴率しか見ていません。若年層はKing&PrinceSixTONESSnow Manなど、若手ジャニーズファンも少なくない。番組担当者は、若手ジャニーズタレントはぜひとも使いたいんです。

 今年はコロナの影響で中止になりましたが、テレビ朝日では毎年『六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION』というイベントを行っています。応援サポーターには注目の若手ジャニーズグループが就任し、昨年はHiHi Jets美 少年が担当しましたが、ジャニーズタレントを出演させればイベントも盛り上がるのは間違いない。

 ジャニーズとタッグを組むことで、個人視聴率とイベントという、テレビ局にとって大事な収入源をしっかりと確保できるというわけなんです。そのため、上層部も新しい地図をあまり使いたがらないのかもしれません」(前出の民放キー局ディレクター)

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