イロモノからの脱却へ

 前出のワイドショー関係者は続ける。

「『ルパンの娘』は、突然ミュージカル調に場面が展開するといった、コメディチックな演出が盛り込まれるなど、民放ドラマの中でもかなりクセの強い作品です。田中さんが演じた双葉美羽は、甘い言葉など、女性としての艶やかさをフル活用して男を誘惑して金品を奪う泥棒でした。

 また、田中さんは4月から放送され、一部で“ネタドラマ”とも評されていた『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に、眼帯をした秘書・姫野礼香という強烈すぎるキャラクターを演じていました。

 何かと、“イロモノ役”に縁がある田中さんは、こうした役を演じたイメージから脱却。格式と影響力の高いNHKの『ノースライト』を皮切りに、本格派女優への道を歩みたいと考え、出演辞退を申し入れたのかもしれません」

 自身の女優としてのキャリアを考えた結果の、苦渋の決断だったということなのか。

 前出のドラマ関係者は言う。

「田中さんサイドが『ルパンの娘』の辞退を申し入れた大きな理由は、やはり所属事務所の移籍だといいます」

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