■間一髪だった松本

 当時トガっていた松本は、どうにかウケようと考え、組長をイジったという。その結果は、

「組長はめっちゃ笑ってくれる。けど周りの人間がまったく笑わん。でも、組長が“まぁまぁまぁ”みたいな(となだめる仕草)」

 と、その場はよかったものの、泊りでの仕事だったため、

「(宿泊先で夜チャイムが鳴って)ドア(覗き穴)から見たら組員のやつがバッキバキ(※殺気立った雰囲気)におんねん。開けたら終わり!」

 という大ピンチだったことを暴露。スタジオでは「怖っ!」の声が飛び交った。

「最後には“聞かされてないから。俺が勝手に(ヤクザと)思ってる”“組長風の社長やったんかな”とお茶を濁していましたが、これに“よくテレビで話して、しかもオンエアしたな”という声が出ています。ヤクザ絡みの話題と言えば、一連の闇営業騒動でのダメージから、非常にナーバスになる部分かと思われましたが、オープンにしたということかもしれません」(お笑い評論家)

 たしかに昭和中期までは、美空ひばりと山口組の逸話からも分かるように暴力団と芸能界は近い関係にあった。しかし、当然ながらそれは過去のことで現在はタブーな話題だ。かなり思い切ったトークである。

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