――確かに何度も会ってると、そういうこともあるでしょうね。握手会には、だいぶ年上の人も来たりすると思いますが、それは大丈夫でしたか?

 私は学生の頃、地域の楽団みたいなところに入ってブラスバンドをずっとやってたんですよ。そこで大人の人たちとずっと関わりながらやってたので、最初から特に怖いとか感じなかったです。

 それにもともとアイドル好きだったし、オタクがどういう人なのか分かってたので、全然違和感なかったです(笑)。

――やっぱりファンの人と直接会って交流するのは、アイドルと活動にとって大事だと思いますか?

 そうですね。特に私がやっていた当時は「アイドル戦国時代」と言われてたときだったので。「TOKYO IDOL FESTIVAL」に一度だけ出たことがあるんですけど、そのときはいかに他のところのファンの人をこっちに持ってくるかっていうのにすごい必死でした。だからめちゃめちゃアピールしてましたね。

――握手会の魅力はどんなところにあると思いますか?

 ライブとかだけだと分からない、素の部分が見えるところが魅力だなと思っています。昔はアイドルといえば「手の届かない人たち」っていう感じだったのが、握手会に行くことで一気に親近感が湧くといいますか。

――何より本物に会えるわけですしね。

 そうですね。その人と実際に会って喋ることで「ちゃんと同じ人間なんだな」っていうのを感じられますよね(笑)。

(取材・文=鎌形剛)

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