乃木坂46新内眞衣「埼玉応援団」の一員が推す「日高屋」でも「餃子の王将」でもないマイナーチェーンの画像
※画像は『乃木坂46 新内眞衣ファースト写真集 どこにいるの?』より

アイドル食堂・第33回 ぎょうざの満洲

■メジャーチェーン日高屋ではなくぎょう満を推す

 アイドルだってメシを食う。郷土の命運がかかれば、ローカルチェーン店だって公共の電波で大絶賛する。埼玉県のPR大使を務める、乃木坂46新内眞衣にとって、「ぎょうざの満洲」は格別の存在。同じ埼玉発の中華チェーンでも、圧倒的に知名度の高い「日高屋」を尻目に、ニッポン放送のラジオ番組『垣花正 あなたとハッピー!』出演時にかましてくれた。

 というわけで、先週(/articles/-/81074)の山田うどんに引き続き、またも“翔んで埼玉”な話題である。『あなたとハッピー!』のオンエアは18年11月14日だった。「埼玉の知られざるお薦めスポットについて紹介」するのがコンセプト。

 まず1つ目に眞衣が紹介したのは、上尾市のさいたま水上公園だった。1971年に開園したレトロな公園で、スライダープールや造波プールなど5種類のプールが楽しめ、冬場は釣りもできる。まずは無難な線だろう。

 そして、2つ目のお薦めは所沢市の埼玉スポーツセンター。ボウリングやゴルフ打ちっぱなしなど、さまざまなスポーツを楽しんだ後、天然温泉で癒せるというご機嫌スポットだ。そして、「調子いいときはスコア150くらい出せます!」とボウリングも得意な彼女が、3つ目に挙げた真打ちこそぎょうざの満洲、略して“ぎょう満”なのである。

 曰く「餃子定食しか基本的に食べないくらい、餃子愛が強いです! 胡椒が効いた味付けでおいしいんですよねぇ~。リーズナブルですし、オススメです!」、とまぁ大絶賛だ。事実、いくら検索しても彼女からは、他のメニューも大方旨いぎょう満で、餃子以外を食べた痕跡が辿れない。だが、彼女が日高屋をガン無視するのも道理で、大宮を根城にする日高屋より早く、ぎょう満が定着した東武線エリア育ちなのだ。

 何を隠そう、昨今の町中華ブームの先駆的な一冊、『愛しの街場中華』(光文社知恵の森文庫)の著者であるぼくも、信州出身だが、育ちはずっと西武池袋線沿線。ぎょう満発祥の地、所沢からもそう遠くない都内だ。だから、日高屋などは後発も後発。豊島区発祥の福しん、またはぎょう満のほうがしっくりくるのだ。

 拙著の中でも、チェーンでは「ぎょう満と餃子の王将が双璧」と讃えているが、こと餃子に関しては、ぼくもぎょう満に軍配を上げる。もちっとした皮がカリッ焼き上がり、餡にしっかり味がついているので、酢胡椒で食べるのがお薦めだ。いくらでもビールが進んでしまう……。

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