町中華に関して先駆的と自負する著書も出したぼくにとって、日高屋は愛憎半ばするチェーン。せんべろ的には使い倒しており、いつも生ビールにイカ揚げかバクダン炒めでサクッと飲んでから、〆は別のラーメン屋に行く。テンションが下がるから、日高屋で餃子や麺類に手を出してはならない――というのは、自分で決めたルールだ。

 しかし、冬場となれば別。〆でもお世話になる。というのも、チゲ味噌ラーメンが待っているからだ。バクダン炒めはじめ、日高屋の辛味系は総じて旨いのだが、チゲ味噌がベストだろう。辛さと甘さが溶け合ったスープに、たまねぎ主体の野菜と卵がたっぷり絡み、お供にライスが欲しくなる濃厚さ。きょんこの志向はあくまで野郎系で、『ラーメン大好き!』の初回で挙げたベストもご覧の通りだ。

1位 日高屋 / チゲ味噌ラーメン
2位 ラーメン二郎 / ラーメン
3位 BASSOドリルマン / ABURASSO
4位 節骨麺たいぞう / 節骨こってりたいぞうらーめん
5位 味噌一 / 味噌一らーめん
6位 小洞天 / 担々麺
7位 蒙古タンメン中本 / 蒙古タンメン(5辛)
8位 東京油組総本店 / 油そば
9位 春日亭 / しょうゆ油そば(にんにく有り)
10位 元祖ニュータンタンメン本舗 / タンタンメン

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