牧野アンナ「スーパーモンキーズ最年長」からアイドル楽曲の振り付けの道へ【アイドルグループ「最年長メンバー」列伝vo.14】の画像
※画像は牧野アンナ『コンプリート・シングルス LOVE SONG探して』より

アイドルグループ「最年長メンバー」列伝

「長女タイプがたまらなく好き」「お姉さんキャラに何故かハマる」「推しはグループの年長者ばかり」……これは、そんな指向性をもつアイドルファンのための連載である。毎回1名ずつ、過去半世紀の女性アイドルグループごとに在籍した“最年長メンバー”たちの華麗なる軌跡を綴っていきたい。

第14回 SUPER MONKEY'S:牧野アンナ Anna Makino

■80年代にソロデビューも短期間でフェイドアウト

 2018年に引退した安室奈美恵はもともと、「SUPER MONKEY'S」というグループのメンバーとして1992年9月に『恋のキュート・ビート/ミスターU.S.A.』というシングルでデビューしている。

 このグループは、沖縄県那覇市の芸能スクール「沖縄アクターズスクール」出身の選抜メンバーであり、安室のほか、のちに「MAX」のメンバーとなる澤岻奈々子、天久美奈子、後に振付師に転向する新垣寿子、沖縄アクターズスクール経営者の娘で最年長メンバーである牧野アンナら5人編成。1971年12月4日生まれの牧野は当時20歳で、安室は14歳だった。

 実は牧野はその5年半前に、ソロのアイドルとして、ゲームソフト『ドラゴン・クエストII』のテーマソングでデビューした経歴があった。強力なタイアップがあったもの、そのアイドル活動は残念ながら不発に終わった。彼女はシングル2枚を出しただけで芸能活動にピリオドを打ち、沖縄に戻って父親が経営するスクールのインストラクターになっている。

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