■修羅場化しそうなアフターだったが

 だから、エピソード10の「アフターファイナルローズ」は少々、怖かった。疲れ切った女性1人に、大勢の男性がワイワイ文句を言う図というのは、なかなか……。私がバチェロレッテなら、ひと言も発せず震えていただろう。

 藤井達也さん(32)やエバンズ・マラカイさん(23)が、ルール通り1人に絞らなかったことに怒っていたが、「勝負」と捉えて参加した彼らと、ガチで運命の恋を探しに来た萌子さまとは、分かり合えるはずがないのだ。マラカイさんは「萌子さんを本当に好き」という設定を忘れてしまったのか、というぐらい、本エピソードとキャラが変わってビックリしたが。

 どちらにしても、繊細かつ未来を考える彼女なら、あとで男性陣から文句を言われる怖さやSNSで炎上する怖さも想像できたはず。とりあえずでも、バラをどちらかから受け取ったほうが絶対ハッピーなのに、それでも17人の男性とガチで向き合おうとし、結果、すべてを拒否った。この勇気と几帳面さはスゴいとは思うが、根本的に恋愛リアリティショーに向いていなかったんだなあと思った。

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