松永武「ゆまさんの“お風呂診断”は…」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕の画像
松永武(左)と麻美ゆま

 だんだんと肌寒くなってきて、お風呂でポカポカ温まりたい、この季節。今回は“お風呂のソムリエ”こと『バスリエ株式会社』代表取締役の松永武さんに、お会いしました。松永さんは、これまでに5万点以上のバスグッズを試してきたというほどのプロフェッショナル。さらには、その人の症状に合わせた効果的な入浴法なども研究されているんです。かくいう私も銭湯に通うほど、お風呂が大好き。お風呂の素晴らしさについて、たっぷりと語り合いました。

ゆま「松永さんの運営されているお風呂グッズ専門サイト『お風呂のソムリエSHOP!』には、約3000点ものバスグッズが販売されているんですね」

松永「はい。15年ほど前に会社を設立して、通販サイトを立ち上げました」

ゆま「今日は、いくつか商品を持ってきてもらいましたけど、なんだか見たことのない物もたくさん……この漫画の吹き出しみたいな形をした箱は何ですか?」

松永「こちらは『サケボード』といって、お風呂で大声を出しても近所迷惑にならないという優れもの」

ゆま「なるほど。この吹き出しの尻尾に口を当てて、叫ぶわけですね」

松永「はい。特殊な内部構造になっているので、大きな声も3分の1ほどになります。入浴中に大声で歌を歌ったり、“部長のバカヤロー!”なんて日頃のストレスを発散できます」

ゆま「アハハ。確かにお風呂に浸っているときって、大きい声を出して、スッキリしたくなりますよね。こんなグッズがあるなんて知らなかったです」

松永「いかにして、お風呂時間を楽しむか。自分は、そういうことばかり考えているもので(笑)」

ゆま「もともとは、何がキッカケで“お風呂愛”に目覚められたんですか?」

松永「昔からお風呂は好きでしたけど、今のようにお風呂の重要性に気づいたのは、以前、寝具メーカーに勤めていた頃です。当時、会社まで通勤で2時間。朝は早くて夜も遅い。毎日の睡眠は平均3時間でした」

ゆま「うわあ、大変ですね」

松永「毎朝、起きるのもしんどくて。そんな僕を見かねて、当時同棲していた今の嫁が、フランスの入浴剤を買ってきてくれたんですね。“これで半身浴をしなさい”って。試しに入ってみたら、次の日の朝の目覚めが全然違ったんです。それで初めて、お風呂効果のすごさを知ったんです」

ゆま「へえー。眠りは時間よりも、質が大事と言いますもんね」

松永「おっしゃる通りで、“眠りのためのお風呂”っていいなぁと思ったんです。その後も、妻がいろんな入浴剤を買ってきたり、お風呂用のキャンドルを立てて癒やし空間を作ったり……それこそ“お風呂のソムリエ”みたいなことをしてくれていたんですね」

ゆま「奥さん、すごい!」

松永「アハハ、そのおかげで、お風呂グッズの専門店を作ってみたいと思ったんです。とはいえ、最初の2年間ぐらいはほとんど収入がなくて、土・日はアルバイトをしていました(笑)」

ゆま「ふへえ。今でこそ松永さんはテレビにもよく出られていますけど、それまでは大変だったんですね」

松永「まあ、妻のほうが大変だったと思いますよ」

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