■コーナーが始まると視聴率は急降下!

 こうして伊藤のコーナーがスタートしたものの、調子は良くなかったというのだ。

「伊藤が、『伊藤健太郎の ZIP!シネマ』で紹介する作品がマニアックだったんですよ。彼は、中国でヒットした映画『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』、アメリカのサスペンス・ホラー『カウントダウン』、オーガニック農場ができるまでを描いたドキュメンタリー『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』といった、世間一般で知名度が低い作品を取り上げることも珍しくなかった。

 また、4月23日からは『伊藤健太郎のZIP!シネマアクター』という、俳優を紹介する新企画も始まりましたが、ここでもジャック・ブラック(51)、キーラ・ナイトレイ(35)といった日本国内での知名度がそこまで高くない俳優を取り上げていました。

 映画好きなら知っていて当たり前ではあっても、朝の情報番組で取り上げるにしては相当マイナーなチョイス。スタッフが視聴者が求めるものとのバランスを取りたくても、伊藤が“局上層部案件”のため、それはできなかったんでしょうね。

 そのため、伊藤のコーナーが始まると視聴率は急降下していたといいます。そんな状態なので、番組関係者の一部からは、“上から押しつけられたお荷物”と評する声もあったそうです」(前出の制作会社関係者)

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