■フジは『逃げ恥』を実行した?
実は、正式なアナウンスがある前、『教場Ⅱ』の放送日は1月2日、3日が濃厚だとささやかれていた。今年放送の『教場』から考えて、時間は21時からの2時間放送と推測できる。となると、日にちも時間帯も『逃げ恥』と完全にかぶっていたことになる。
「フジのほうは、比較的早いタイミングで『教場Ⅱ』の放送日を決めていたのですが、TBSがギリギリになって『逃げ恥』SPの放送を1月2日に決定したといいます。それを受けて、最終的にフジが1日ずらし、『逃げ恥』とはかぶらない3、4日に放送されることになった、ということのようです。やはり、あれだけの人気作とのタイマンとなるとちょっとね……」(制作会社関係者)
振り返ってみると、2020年のTBSドラマは絶好調だった。『恋はつづくよどこまでも』、『テセウスの船』、『MIU404』、『半沢直樹』、『私の家政夫ナギサさん』、『おカネの切れ目が恋のはじまり』と、1年間通して話題作が続いている。
「再放送だった『逃げ恥』の特別編も、全10話中7話が平均視聴率10%超えを記録。10%を超えなかった3話は、“放送時間が土日の午後2時だった”というハッキリした理由がある。絶好調のTBSの『逃げ恥』とまともに対決して視聴率で負けては、”天下のキムタク”に対して傷をつけることになってしまう。そのためフジテレビは、全面戦争を避けたかったのではないでしょうか」(前同)
ハンガリーのことわざだという「逃げるは恥だが役に立つ」を地で行くフジテレビ。『逃げ恥』と『教場Ⅱ』がそろって高視聴率を獲得することを祈りたい。