■神戸牛パワーで

 続いては西、兵庫県神戸市の宝くじ・サンプラザ店。この売り場、ともかく数字選択式宝くじに強く、16年にはロト6で5400万円、ロト7で8億円を立て続けに出している。まだ、ジャンボでの「億当り」はないものの、今年のハロウィンジャンボでは3等100万円が出ており、店主はやる気満々だ。

「うちの売り場の周りには、神戸牛で有名な専門店がたくさんあります。うちで宝くじを購入した後、そこで食べれば、今度こそ牛パワーのご利益で大当たりが期待できますよ!」

 お次は四国に飛んで、愛媛県宇和島市の宇和島CC。宇和島市といえば、なんと10いっても闘牛が有名だ。しかも、この売り場、08年サマーで2等1億円、オータムで1等前後賞2億円と実績も。ロト6にも強く、年9400万円、11年7100万円、13年4500万円といった具合に、ヒットを連発しているのだ。

「ここでは牛鬼祭りも有名。牛のような大きな角を生やした、全長6メートルもある鬼の山だ車しで町を練り歩くんですが、その牛鬼の人形は売り場カウンターに2台飾ってます」(売り場責任者)

 購入した宝くじを撫でつけてみよう!

 最後は、福岡県筑紫野市の筑紫野ゆめタウンCC。菅原道真公を祀る太宰府天満宮には、菅公のお使い・御牛像が、実に11体も鎮座しており、その天満宮から一番近い売り場が、ここなのだ。11年の年末は2等1億円、12年グリーンは1等前後賞3億円。また、15年はロト7で5億2000万円が大当たり。

「今年3月の一般くじでは1等前後賞5000万円も出ています。そして、今回の発売期間中の後半には、来年の干支にちなんで、牛の形をした石鹸を配ります!」(売り場責任者)

 かように、霊験あらたかな牛だが、動物には人智を超えたパワーがあるようだ。前述の『宝くじ』白書に掲載された秋田県のある女性の場合――。ある日、ペットが欲しくなった彼女は、本当は犬のほうが好きなのに、近所にある猫の足跡で知られる売り場を、ふと思い出し、猫を飼い始めたのだとか。その売り場で17年に年末ジャンボを購入したところ、1等の前賞1億5000万円を見事に当てたという。

「アメリカの金融街・ウォール街にある牛の銅像が有名ですが、牛は世界共通で蓄財の象徴になっているんです」(前出の山口氏)

 年末ジャンボの発売は12月25日(金)まで。幸運を祈ってます!

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