■コロナ禍で日テレは大改革を断行中

 10年間にわたって「TOKIO×嵐」の特番を元日に放送してきた日本テレビは、民放キー局の中でも特にジャニーズ事務所と太いパイプがあることはよく知られている。

「日本テレビの『24時間テレビ』のメインパーソナリティーも毎年ジャニーズタレントだという点からも、その関係の強さがうかがえます。一方で、日本テレビは非常にシビアな局としても知られていて、“数字が見込めない”番組、タレントは徹底的に切っていく。それは大御所やジャニーズタレントであっても変わりません。

 日本テレビは視聴率3冠王の常連ですが、その日本テレビにあってもコロナ不況で、長寿番組の打ち切りや制作費の削減など、非情な改革に迫られているんです」(制作会社関係者)

 11月5日に発表された2020年4~9月の連結決算によると、日本テレビホールディングスは利用者が減ったスポーツクラブ事業で約160億円の減損損失を計上。前年同期は136億円の黒字だったものの、今期の最終損益は56億円の赤字だった。

「たしかに日本テレビとジャニーズ事務所はこれまで蜜月関係にありました。ただ、このコロナ不況で日本テレビもジャニーズ事務所だって悠長なことは言えない状況になりつつあります。その象徴が、嵐の密着ドキュメンタリーですよね」(前同)

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