■チャレンジ精神が光った『共演NG』

『バイプレーヤーズ』の宣伝文句の1つとして「業界内視聴率30%」というのがあるが、誇張表現ではないだろう。池谷のぶえが「憧れの作品に呼んでいただき、嬉しいです」、波岡一喜が「念願の、待ちに待った出演」としているほか、多くのキャストが「前から出たかった」という旨のコメントをしていることからも、それは明らかだ。

「テレ東の攻める作品づくりには、業界人も注目しているのではないでしょうか。最近でも、12月7日に本編が最終回を迎えた中井貴一(59)主演のドラマ『共演NG』が、業界のタブー“共演NG”を生々しく描いたほか、ライバル企業をスポンサーで競合させるといった異例のCM戦略が話題を呼び、注目を集めることには成功しましたよね」(前出の専門誌記者)

『共演NG』のスポンサーはキリンとサントリー。本来なら競合している企業のCMが代わる代わる流れた。それだけでも前代未聞なのに、提供紹介時には「“提供”の字をボール、企業ロゴをバーにしてホッケーをする」「企業ロゴがお互いPRしようとサイズが大きくなる」という小ネタを毎回挟み、「この番組は、どうにか共演OKになったキリンとサントリーの提供でお送りしました」と締める演出が大いに評判となっていた。

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