■木村厩舎の調教に他の調教師もビックリ! 

 続いて日曜中山5R(芝1800m)。期待の良血馬であるディオスバリエンテ(父ロードカナロア、母ディアデラノビア)が登場する。育成したノーザンファーム空港でも「かなり敏感な性格でしたが、成長するごとに落ち着いてきました。操縦性がよく、リラックスしたいい走り」と評価が高かった。その後の成長具合はどうか。

「走る雰囲気がありますよ。追い切りでは2頭の間に入れたのですが、唸っていましたからね。両側とは勢いがまるで違っていました。堀厩舎は追った後に歩いてゲートを見せに行くのですが、その時に頭を上下に振っていて、少しうるさそうな面を見せていたのが心配な点です。パドックを見たほうがいいかもしれませんね。

 それに対抗するのはボーデン(父ハービンジャー、母ボージェスト)。キレというより、長くいい脚を使いそうなタイプ。さまざまなバリエーションで追い切りをこなしています。木村厩舎は初戦からしっかり仕上げますからね。別の調教師が木村厩舎の追い切りを見て、“うちの馬がやったら壊れちゃうよ”と笑っていたくらい(笑)。そのハードな調教が、実戦での強さにつながっているのでしょう。

 穴ならクリノヴァニラ(父アスカクリチャン、母マヤノブレム)。調教がかなり動いていて、今週の追い切りでもウッドで追って5F66秒を出しています。手応えにも余裕がありましたし、人気もなさそうで面白いと思います」(前出のトラックマン)

『POGの王道』で、ノーザンファーム空港の取材時にB-2厩舎の樋口政春厩舎長から隠し玉として挙がったのがボーデン。そして血統的にもかなりの人気薄となりそうなクリノヴァニラ。この2頭の走りにも注目したい。

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