■和輝の「やめないよ」の破壊力にメロメロ

 姉ちゃんに、みゆき(奈緒/25)のことを問い詰められて「やめないよ」と即答する和輝。みゆきとの関係を『恋人』に変更するリスクをお互い分かっていて、それでも『やめない』し、むしろ姉ちゃんの公認を得たことで恋が加速していくことを感じさせた。姉ちゃんに髪をぐしゃぐしゃにされながらもうれしそうに笑いあう2人は『親代わりの姉ちゃん』ではなく『普通の年頃の姉弟』が感じられて、とても素敵なシーンだった。

 そして事実、姉ちゃんというハードルが無くなって、待合せ場所でみゆきを見つけた時の和輝のうれしそうな笑顔ったらなかった。アイドル雑誌で魅せる笑顔そのもの、いやそれ以上の輝きがあったのではないか。照れて戸惑うみゆきに、両腕を力強く大きく広げて迎え入れて抱きしめるのが和輝らしい。

 姉ちゃんと吉岡のことを応援すると決めた時も、吉岡に直接言いたいことを伝えに行ったことも、全ては、和輝の強さとか大きくて広い心があってこそだ。みゆきを抱きしめて「まわる?」と甘く聞いた和輝に「まわる!」と応えたみゆきが可愛すぎて、公園の中でぐるぐるまわる幸せな2人に自分も目がまわりそうになった。

 そして次週の予告で、またもや衝撃的にみゆきを甘やかす和輝の様子に目がくらんだ。和輝の甘い恋の様子をじっくりと見せつけてほしい。

(文・青石 爽)

『姉ちゃんの恋人』は、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和氏によるオリジナル脚本。安達桃子(有村架純)は年の離れた3人の弟たちを立派に育てるため、一生懸命に日々を過ごしている一家の大黒柱。長男・和輝(髙橋海人)は農学部に通う大学生、次男は高校生、三男は中学生、全員明るくて仲の良い家族だ。そんな桃子が職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋をすることで、身近にある幸せを感じたり、家族や人とのつながりの大切さを感じる、ラブ&ホームコメディードラマである。

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