■生前最後の『せかほし』では“経年美化”を語った

「奇しくも、三浦さんが生前最後に収録した8月27日放送の『せかほし』も『JAPAN! 究極の"台所道具"』というテーマで、石川県のイカサキ包丁や岩手県の南部鉄器など、日本の伝統的な台所道具にフォーカスした回でした。先述の『浄法寺の漆椀』は、18年に三浦さんが購入し、自粛期間中毎日使っていたお気に入りとして紹介されました。この際の三浦さんの言葉が深いとともに、いま思うと切なくなりますね」(前出の女性誌記者)

 時間を経て物質が劣化することを「経年劣化」というが、三浦さんは漆器を持ち、

「こうやって、徐々に色落ちがわかると思うんですけど、『経年美化』として楽しめる。ずーっと。それが漆の良さなんだよね、って」

 と語っていたのである。

「だからこそ、“経年美化する三浦さんをみたかった”と悔やむ声も、放送当時多かったですね。本当は三浦さんが今回のクリスマスSPの生放送で速報を聞いて大喜びしていたかも……。と思うと残念です。きっと三浦さんも天国で今回の朗報に喜んでいると思いたいですね」(前同)

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