■松本人志への返しが話題になったニューヨーク

 続いて名前が上がったのは、ニューヨーク。2019年大会の決勝では、審査員の松本人志(57)が、屋敷裕政(34)のツッコミに「ツッコミの人が笑いながら楽しんでる感じがそんなに好きじゃない」と言われ、屋敷が「最悪や!」と返したことで話題になったコンビで、彼らは皮肉や偏見の混じった毒のあるネタも魅力十分だ。

「ニューヨークは、2019年の決勝から勢いがありますよね。2020年も『キングオブコント』(TBS系)で準優勝でしたし、今回の『M-1』の準決勝でもトップクラスのウケを取っていました。ニューヨークは、前回も決勝進出までそれほど話題にならず、本人たちも少し驚いていたくらい。あまり話題が出てこなかった分、プレッシャーを感じずにネタをやれるというのは、有利なポイントだと思います。

 ニューヨークは、過去の例で言うと、オードリーぺこぱのように独特の様式美が確立されていて初めて見るほうがプラスに働くタイプではないんです。様式よりも、彼らがやるネタに対する馴染みがあったほうがウケるタイプだと思います。ですので、昨年の決勝に進出し、一度見てもらっているのは有利に働くと思われます。期待度はかなり高いですね」

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