■すき家の牛めしが味変に向くわけ

 内田はその点、牛めし一辺倒のようで、『bis』でのインタビューからも、すき家十八番のトッピングを載せず、プレーンで楽しむ様子が伝わってくる。曰く「お家で食べるときは、デスソースをかけて、激辛にして食べたりしてます」。

 これを読んで、北山に危険は及ばないか、ちと心配になった。デスソース牛丼はYouTuberの間でここ数年流行っているようで、はじめしゃちょーNONSTYLE井上裕介らがリアクション動画を上げている。理央はこのホットな凶器に夢中のようで、先のインスタでも自炊に挑む様子を伝え、「#デスソース入れすぎて辛さ鬼レベルサバ缶トマトカレー#」と書き付け、読者の恐怖を煽る……。

 まぁ、確かに牛丼に七味ではもはやどこか味気ない。それだけすき家の牛めしには味変欲求を促される。そこが他の二大チェーンの牛丼との差だろう。隠し味のワインがより香り、玉ねぎの甘みも滲み込んだ、どこか洋風の味わいなのだ。だから、チーズやオムレツをトッピングしても馴染む。

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