■イチャイチャシーンは視聴者に対する“クリスマスプレゼント”

 最終回に関して言えば、ここまで恋愛の遠回りを丁寧に描いてきた作品だけに、開始早々に2人がくっつき、残り時間は全て後日談的なストーリーが描かれたことには少々驚いた。が、怒涛のキス攻め(カウントの仕方にもよるが、なんと5連発!)、お姫様抱っこからの馬乗りなどなど、これでもかといわんばかりのイチャイチャシーンは、ここまで見守ってくれた視聴者に対する“クリスマスプレゼント”としてプラスに受け取るべきだろう。

 2016年の『逃げ恥』以降、「根っからの嫌なヤツが一人も登場しないドラマ」というのが、近年のヒット作における重要な要素となっている。この『恋あた』もそのセオリーを踏襲しつつ、新たな試みとして、実際のコンビニでドラマと連動したスイーツを発売するなど、さまざまな仕掛けで我々を楽しませてくれた。

 コロナ禍の現実をしばし忘れさせてくれた『この恋あたためますか』。最後まで撮影を完走し、視聴者の心をほっこりとあたためてくれたスタッフ、キャスト一同に心から感謝申し上げます!

※画像はドラマ『この恋あたためますか』の公式ツイッターアカウント『@koiata_tbs』より

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