高松瞳「正統派アイドル」=LOVEの核であることを感じさせる『青春“サブリミナル”』【アイドルセンター論】の画像
※画像は=LOVE『青春"サブリミナル" (Type-A) (DVD付) (特典なし)』より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
=LOVE 高松瞳(後編)

 =LOVEのメジャーデビュー記念イベントにて、プロデューサーの指原が「あえて普通のアイドルにしました」とグループのコンセプトを語っていたが、その言葉通り=LOVEはデビュー以来48Gでもなく坂道グループでもない正統派のアイドル路線を貫いてきた。その正統派路線に何よりも欠かせないのが高松瞳の存在だ。

 『探せ ダイヤモンドリリー』以来、3作ぶりに『青春“サブリミナル”』で=LOVEのセンターに立った高松。高松が休養に入ってから=LOVEがリリースした楽曲は、齊藤なぎさがセンターを務めた『ズルいよ ズルいね』、大谷映美里と齊藤なぎさのWセンター曲『CAMEO』と、どれも=LOVEのイメージとは相反するいわば新しい=LOVEの形が示されたもので、新たなファン層の獲得に加え、楽曲の売上という観点からみてもグループの人気を新たに押し上げた。

 そして『青春“サブリミナル”』では清々しい青春を描いた王道アイドルソングに原点回帰を果たす。本曲はデビュー曲『=LOVE』はもちろん、『僕らの制服クリスマス』『探せ ダイヤモンドリリー』のような=LOVEが描く明るくポップな王道アイドルソングに連なる系譜の楽曲だ。

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