しかし一方で、メンバーの岩田陽菜からは「いい意味で、センターって感じじゃないんです(笑)。先頭で仕切るんじゃなくて、『一緒にSTU48を盛り上げていこうね』っていう感じ。真面目で、でも少しおっちょこちょいです(笑)」(『トレンドニュース』)と評されているように、メンバーからは天然キャラとして愛される一面も。

「センターは毎回自分じゃないと思っているけど、1期生やドラフト3期生全員選んでもらったことが嬉しくて、この立場もとてもありがたいことだなと思えるようになりました。もちろん毎回プレッシャーを感じていますが、ありがたみを感じながら楽しく臨めています。活動につれてメンバー同士の距離も縮まって、支え合う空気感が出来たことも大きいです」(『MusicVoice』)と初めて全員選抜となった3rdシングルで、誰よりも喜んでいたのがセンターの瀧野だった。

 岩田も話していたが、「STU48を一緒に盛り上げていく」、これこそ彼女が築きあげてきたセンター像なのだろう。何より個人よりもグループとしてどうあるべきかを考えられる彼女はセンターとして求められる要素のひとつだ。

 こうしてセンターとしてSTU48の基調を作り上げていった瀧野であるが、6thシングルからは石田千穂へとセンターが交代するという、STU48的に言えば大きく舵を切ることとなった。

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